この週末も

世の中は3連休。先月に続き今月もさげてあるカレンダーの訂正
が必要になっている。何でも11日の山の日が今日8日に移動して
明日9日月曜日は振替休日だそうだ。何やってんだか・・。

何れにしても今日は日曜日な訳だが、実は仕事が少しだけ立て
込んでいて、ついでにちょっと手こずっている仕事もあるため
本当は直ぐにでも測量計算だのなんだのをしないといけないの
だが、明日も休日ということもあって何だかやる気が起きない。

ということで、今日はいつもの日曜日同様、筋トレしたりその辺
を走ったりとリフレッシュの一日にしている。夜はまたコミセン
で稽古の予定だ。

さて、コロナ禍での無観客開催となり色々騒がれた東京オリンピ
ックも、あっという間に今日が閉会式らしい。

今大会では空手が正式種目になったということで、ルールその他
全く違うのだがやっぱり一応注目していたところ。形部門で女子
が銀メダルを、そして男子が金メダルを獲得していたので、続く
組手部門にも期待をかけていたのだが、男子75キロ超級で銅メダ
ルの獲得以外他部門は予選敗退というとても残念な結果だった。

誰もがこの日のために厳しい鍛錬を続けて来たに決まっているが、
何しろそれ程までに勝つということは大変ということだろう。

少し気になったこともある。

オリンピック直前に女子の超有力選手が、長年指導を受けて来た
先生と決別する騒ぎがあったことだ。結果その先生が引く様な形
で一応の決着を見てはいるが・・。

第三者の我々としては報道されたことしか分からないし、実際の
当事者の感情も何も知ることは出来ない訳だが、長年一応空手に
携わってきた身としては、その先生は大変立派な方だったと思っ
ていたので、色々違和感を感じていたところだった。

当たり前だがその先生の指導法は、空手の基礎から一貫したもの
だったそうだが、その選手は「もっと科学的・効率的なトレーニ
ングがしたい」という意識が強かったらしい。

何の道でも「基本に立ち返る」のはとても大切なことだと思う。
しかし、一定の競技で勝つためには「もっと効率的に効果の上がる
練習方法はないものか」と誰もが模索するのも当然とは思う。

我々の場合も通常の稽古では、決まった内容の準備運動の後に基本
稽古という順番で行われる。準備運動にも基本稽古にも実際目新し
いものは何一つ無いので、既に一定期間稽古を続けて来た人や試合
等の経験のある人達の中には、こうして行われる稽古最初の時間が、
正直ものすごく退屈だという人もいるだろう。

でも、そういう人はとてももったいない時間を過ごしているってこと
を知って欲しいと思う。たかだか10本か20本程度の基本稽古で一体
何が変わるのかと言われそうだが、例え空手の経験が全然浅い人でも
その突き蹴りの一本一本にしっかり気持ちを込めて稽古している人は、
確実に上達しているのが見ていてはっきり分かる。

目新しく過激な内容の練習も勿論効果はあると思うが、何より大切な
のは、先ずしっかりと気持ちを込めて一つ一つの稽古でベストを尽く
そうとする姿勢ではないだろうか。

その昔、極真の中でも超有名な強豪選手を続々排出していた支部の
先生が出した稽古方法のビデオがあったので、早速手に入れて見た
ことがあった。当時のことでＶＨＳ2巻セットのかなり再生時間が
長いものだったのだが、1巻目の大半は正しい基本稽古と移動稽古
の方法についての解説だった。

当時試合にも出ていて、正直直ぐに結果の出る稽古方法が知りたく
て仕方なかった俺は、最初見たときは「こっからなの?」と思ってし
まったというのが本当のところだった。でも、そっからで間違いなか
ったということが今ではとってもよく分かる。

少しは成長したのかな。それともただ年食っただけなのかな・・。