会津南分支部には全盲の会員が一人いる。
極真空手入門は平成5年4月で俺とほぼ一緒。
正確には彼の方が1週間程入門は早い。

当時は進行性の病気で徐々に目が見えなくなって来ていると
いう状態ではあったが、まだまだ視力は有りある程度普通に
近い状態で皆と一緒に稽古に励んでいた。

時は流れ俺は会津道場責任者を9年程務めた後会津南分支部長
となった訳だが、入門ほぼ同期の彼も俺の分支部に所属して
くれることになった。

とは言え、病気の方はかなり進行しており目はほとんど見え
ない状態になっており、所属こそはしているもののずっと休
会扱いで、体調や都合のつく時々に稽古に参加してくれる感
じだった。

新極真会の空手はハッキリ言って試合が中心。まずは若い人
が中心ではある訳だが、近年子供の年代にもこの直接打撃性
空手競技はすっかり浸透しており、果ては女性や壮年にまで
その範囲は広がっている。とは言え当たり前ながらそこは元
気一杯の人達を対象とした話。

そんな彼は数年前から伝統空手のとある流派を並行して習い
始めた。伝統空手の団体には、障がいのある人の試合がある
からだ。

障害と言っても様々あり、その障害別に型・組手等の競技が
あるということらしい。打撃格闘技の要素が強い空手の視覚
に障害のある方の競技人口は、やはり全国的に見てもかなり
少ないらしい。

そんな彼から、これからは新極真会の範疇でも何かを目指して
みたいと云う申し出が最近あった。目指すと言ってもそれは試
合だけではないので、どんなことを目指すのかは全てこれから
のことだ。

そんな彼からこんなサイトを紹介された。
https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=128
そうしたことを題材として取り扱った映画もある様なので、近々
手に入れて見てみたいなと思っているところ。

サイトを見た当初は正直とてつもなく難しく感じたが、実は人間
も生き物として元々そうした様々な能力をちゃんと備えていたの
かもしれないとも思えて来た。

逆に、見えていても聞こえていてもそして分かっていても考え方
一つで生き方を狭めてしまいがちなのも我々人間にありがちなこと。

果たしてどんなことがどこまで出来るのかは多分誰にも分からない。
可能性を信じ色々やって行けたら良いなと思っている。

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