8月の初めから

かかっている市内外れの境界確定の仕事がようやく終えられる
目途が立って来た。

まだ暑かった頃から何度も何度も現地を測量し、一段落して
やっと周辺所有者や市役所等の境界立合いを受けられそうなと
ころまで来たと思ったら、鉄道用地の管理者からＧＰＳによる
測量と先方の所持するデータ(座標値)により境界復元を命じられ
唖然としてしまった。

ＧＰＳ測量は同業の仲良くしてもらっている人に外注でお願いし
復元作業は自分で行ったのだが、計算の時点で現在の座標系に変換
した先方からのデータが、現場から遠く700メートルも離れた場所
に来てしまい、真っ青になって何度も計算したりして・・・。

それは、結果先方が違う場所のデータを送ってきたからだったのだ
が・・・。再送してもらったデータは、当たり前だがしっかりと現
地に収まった。

先方には立会い依頼を9月初めに出していたのだが、実際の現地で
の立会いは10月の20日過ぎになってしまった。

その後、地元市役所や隣接土地の皆さんに立会いをお願いして全て
終わったのが先週末。今週初めには現地への境界設置と作図を完了
し、当初から約束していた鉄道用地の管理者に図面の確認をメール
でお願いしていた。

そうすると今度は昨日「民地の境界が鉄道用地の境界線上に入って
いない」から訂正せよとの連絡があり、またまた真っ青になって急
いで事務所で座標データをチェックすると・・ちゃんと合っている。

その旨先方に連絡すると「もう一度確認してみる」とのこと。
そして程なく「こちらの間違いでした」との電話が入り、どうやら
一件落着となったが・・何だか色々騒がされて疲れることこの上ない。

今日のうちに連絡を入れ、明日から隣接地の方々の押印を頂く予定。
それが済めばほぼこの仕事も8割方終わり。本当に長かった。

本当に色んなことが起きるので、この商売特に土地がらみの仕事では
ストレスがすごい。土地家屋調査士には突然死する人が多いという都
市伝説まである程。

そういう意味でも俺は空手をやってて良かった。空手の時は他のこと
は何も考えない。だから稽古の後はいつもスッキリしている。

この効用、知らない人には是非教えてあげたいよ。