14歳と5ヶ月の犬生だった。
先週月曜日急に散歩の途中で足が震えて歩けなくなり
翌日からは本当に短い距離しか歩けなくなってしまっ
ていた。先々週はまだ時々走ることも出来たのに・・。
一昨日土曜日の夜頃から苦しみ出しずっと物凄く辛そう
だった。昨日休日でも対応してくれる獣医さんを見つけ
てもらい、皮下点滴と2種類の注射をしてもらう。あれ程
注射が大嫌いで逃げ回ったり暴れたりで、いつも獣医さん
を手こずらせたコタロウだったが、かなり太い鍼を刺され
ても、その頃にはもう暴れる元気は無かった。
亡くなる直前まで結構苦しみ続けたので、その時が来たら
見ているこっちも少しだけ救われた気がした。コタロウが
楽になって本当に良かった。そう思った。
人が亡くなったときもそうだが、悲しんでだけいる訳にも
行かない。色々やることが有ったりしてね。今日はまた暑
さも少し戻ったので、急いで供養と火葬をしてくれるお寺
を動物病院に紹介してもらって明日の予約を取ったり、遺
体を安置している間に使うドライアイスを買いに走ったり
その間に登記申請をしたり、色々バタバタしてしまった。
この14年間、いろんな場面でいつもコタロウが傍にいた。
どんな時もコタロウがいると笑いが絶えなかった。余りの
人懐っこさに、この町内ではかなりの有名犬。完全に俺よ
りも有名で、散歩をしていると頻繁に知らない人に声を
かけられて驚いた。犬が好きな人には物凄いご愛嬌で接す
る、とっても可愛い奴だった。
トシヤのことが特に大好きで、いつも一緒にじゃれあったり
一緒に眠ったり。まるで兄弟みたいだった。犬の命は短いの
で、いつしか年が下の筈のコタロウの方がおじいさんになっ
ていた。
ちょっと無理したみたいだけれど、最後は皆で見送ることが
出来て本当に良かった。きっとコタロウも喜んでくれている
と思う。
いつも皆を笑顔にしてくれたコタロウだったから、これから
はあっちの世界から俺達を応援し続けてくれるに違いない。
さようならコタロウ。ありがとうコタロウ。
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