明日から新年度となる人が多いのではないだろうか。
それにしても1年位経つのは本当にあっという間。昨年4月に
小学校の新一年生になった子が家の分支部にも何人かいるの
だが、当たり前ながら皆間もなく2年生になるのだ。
あっという間だからこそ、その時その時を精一杯生きたいもの。
何となく先日お亡くなりになった黒澤さんのことばかり考えて過ご
すことがこのところどうしても多い。黒澤さんの著書を読み返して
みたり、イゴールメインダートとの今思うととんでもない体格差と
有り得ないルールの中で行われた試合での大怪我を負った時の映像
と、その大怪我から1年9ヶ月後にプライドのリングで行われた3分2
ラウンド、フルコンタクトカラテルールでの黒澤さんの復帰戦とし
ての特別試合等々・・。
黒澤さんは「武道家」「空手家」というよりは「格闘家」と呼ぶの
がふさわしい人だった。実際「格闘マシーン」等とも呼ばれていた
のだが、何とも不思議なことに感動的な試合が多かった。
空手の試合を見て感動するなんて、普通の人には理解に苦しむかも
しれないが、当時は何しろ極真空手の人気も物凄かったし色々な格
闘技が人気で、格闘技雑誌（プロレス誌ではなく）が本当に沢山出
ていて、中でも人気が高く一時は月二回も発刊する程だった「格闘
技通信」では「黒澤浩樹を見て泣け」というコピーが頻繁に使われ
たりもしたものだった。
最後まで厳しい稽古とトレーニングをしていたらしい黒澤さんは、
結果として強い姿を皆に焼き付けたままの状態で唐突にこの世から
いなくなってしまった。ある意味黒澤さんらしいと言えなくも無い
が、本当は60歳を過ぎても物凄く強くてカッコいい黒澤さんがこの
世にいて欲しかった。つくづく残念だ。
さて、今日の夜も自分達なりに行う稽古がある。生きている限り
ほんの少しでも良いから、日々進歩出来るよう頑張ろうと思う。
コメント