今朝

結構毎週習慣の様に何となく見ている日曜朝の情報番組のスポーツコーナーで
48歳になってもまだＪ２で活躍を続けているＫ選手について、野球界の大御所解
説者の方が「Ｊ２は野球で言えば二軍。Ｋさんはもう十分選手としての役目を果た
したのだからもうお辞めなさい。そして後進に道を譲りこれまでの経験を生かして
今度は指導者として活躍した方が良い」という発言をしていた。

俺も直接その放送をリアルタイムで見たのだが、その発言がその後ネット上で
炎上しちょっとした騒ぎになっている様だ。リアルタイムで見た俺としても何となく
「えっ」と思った発言ではあった。

勿論その発言者の大御所の方には悪気があってのことでは無かった様に思えるし
騒ぎになり気の毒な感じもあるが、現役引退を他者から勧めるのはやはりおかしい
様に俺にも思えた。Ｋ選手には自分で引退を決める時まで頑張って頂きたいものだ。

良く「空手は武道なので現役引退は無い」ということが言われるが、少なくともフルコ
ンタクト空手ルールの試合に出ている人と出ていない人とではやはり空手との関わり
方自体が多少違っては来ると思う。

どちらが良い悪いでは無くそれだって各自諸事情ある訳で要するに自分で決めれば
良いことなのだが・・。試合には出なくてもそれとは違ったアプローチの仕方で空手を
続けている人は大勢いると思うので・・。

最近届いたある武道具メーカーのカタログ内の記事に、新極真会ではない某有名団体
の師範の方の話が掲載されていた。その方は今や名指導者として有名だが勿論自分
自身は試合には出ていない。だが例え試合に出る訳では無くとも、フルコンタクトルール
で行う道場内のスパーリングには今も必ず自身も参加しながら指導しているとのことだ
った。そしてそれは自分自身の稽古のためらしい。

俺等到底足元にも及ばない先生ではあるが、そういう姿勢には共感するものがある。

空手の試合に選手として参加しなくなり、伝統武術方面からのアプローチで空手修行
を続ける方も多い。気が多い様だが俺ももちろんそうした方面にも興味は持っているの
だが、それらと並行し出来る限りフルコンタクトのスパーリングはやって行きたいなと思
っている。

何しろ今では立場上後輩たちを指導している訳だが、以前もここに書いた通り何かしら
日々自身の稽古が出来ていなければ、俺の場合とてもとても怖くて人前に等立てたもの
では無いので・・・。そういう意味でもやっぱり「引退」は無いんだと思うからね。