この前の金曜4月3日で空手歴22年になった。
平成5年、29歳で入門当初は「もう年だから、一生懸命稽古して一刻も早く黒帯に
ならなければいけない。そして、いつか必ず自分の道場を持つぞ。」と長めの髪を
当時の極真の人気選手を真似て短いスポーツ刈りっぽくし精一杯気合を入れ稽古
場所の武徳殿に出かけたことを思い出す。
本当は4月1日の木曜日に入門予定でいたのだが、出かける直前急に恐怖心が
込み上げて来て・・・4月3日の入門になったのだった。とっても情けないその話は
多分この日記のバックナンバーのどこかに既に書いているが、言い訳をさせても
らうと当時の極真は本当にその位怖かったのだ。
何しろ当時子供の会員はほとんどおらず、20歳代前後の若いメンバーが大半。
今思うと29歳は全然若いが、当時のそんな道場の平均的メンバーの年齢層か
らすると、当時としては年寄り感があったのだ。
道場に入ると私語は慎むべき感じの雰囲気で、話すとしても小声でヒソヒソ・・。
後はとっとと道着に着替え静かに各自柔軟体操等をしながら稽古開始を待つ。
そして、こってり絞られクタクタになり稽古が終了すると「ああ今日は何とか怪我
せずに済んだ」という安堵感を胸に皆そそくさと着替えを済ませて出口へ急ぐ。
稽古は火・木・土とほぼ一日おきにあったので、ホッとしていられるのは稽古翌日
の午前中位。午後からは早くも翌日の稽古のことを考え憂鬱になっている。武徳殿
は鶴ヶ城公園内にあり車で入って行けるのだが、稽古日にこの公園内に車を乗り入
れた時には大体緊張感がマックスになっている。毎度そんなことの繰り返しだった。
初めての夏合宿で交流試合を経験。自分より一回り小さいやはり初心者の大学生相
手に延長戦まで戦ってどうにか判定勝ちし、2戦目で大柄な茶帯の先輩にボコボコ
にされた。その時の強烈な下段回し蹴りのダメージで、約一ケ月正座が出来なくなり
初めて続けて道場の稽古を休んだ。
そしてそのまた翌月、本部道場で初めての審査受審。普段の道場内での組手や
合宿の交流試合でさえも十分厳しいと思っていたが、初めて見る5人組手で次々
と倒されのた打ち回る先輩達を見た時はそれまでの人生で感じたことのない恐怖
で一杯になり、心底「とんでもない所に入門してしまった。」と空手を始めたこと自体
をちょっと後悔したりもした。
「早く黒帯になりたい」等と言うこと自体がとても甘すぎる考えで、どうやら茶帯になる
ことすら無理かもしれない。黒帯等夢のまた夢と本当にそう思ったものだった。
空手歴22年と言っても物凄い実績と強さを身に着けている先輩方には遠く及ばず、
ただ辞めずにコツコツ継続して来ただけで相変わらずどこか頼りない。本当につくづく
何もかもまだまだな訳だが人生自体がそろそろ残り少なくなって来た。まずは健康第
一で少しでも長く空手を継続出来る様これからも頑張るつもりだ。
平成5年、29歳で入門当初は「もう年だから、一生懸命稽古して一刻も早く黒帯に
ならなければいけない。そして、いつか必ず自分の道場を持つぞ。」と長めの髪を
当時の極真の人気選手を真似て短いスポーツ刈りっぽくし精一杯気合を入れ稽古
場所の武徳殿に出かけたことを思い出す。
本当は4月1日の木曜日に入門予定でいたのだが、出かける直前急に恐怖心が
込み上げて来て・・・4月3日の入門になったのだった。とっても情けないその話は
多分この日記のバックナンバーのどこかに既に書いているが、言い訳をさせても
らうと当時の極真は本当にその位怖かったのだ。
何しろ当時子供の会員はほとんどおらず、20歳代前後の若いメンバーが大半。
今思うと29歳は全然若いが、当時のそんな道場の平均的メンバーの年齢層か
らすると、当時としては年寄り感があったのだ。
道場に入ると私語は慎むべき感じの雰囲気で、話すとしても小声でヒソヒソ・・。
後はとっとと道着に着替え静かに各自柔軟体操等をしながら稽古開始を待つ。
そして、こってり絞られクタクタになり稽古が終了すると「ああ今日は何とか怪我
せずに済んだ」という安堵感を胸に皆そそくさと着替えを済ませて出口へ急ぐ。
稽古は火・木・土とほぼ一日おきにあったので、ホッとしていられるのは稽古翌日
の午前中位。午後からは早くも翌日の稽古のことを考え憂鬱になっている。武徳殿
は鶴ヶ城公園内にあり車で入って行けるのだが、稽古日にこの公園内に車を乗り入
れた時には大体緊張感がマックスになっている。毎度そんなことの繰り返しだった。
初めての夏合宿で交流試合を経験。自分より一回り小さいやはり初心者の大学生相
手に延長戦まで戦ってどうにか判定勝ちし、2戦目で大柄な茶帯の先輩にボコボコ
にされた。その時の強烈な下段回し蹴りのダメージで、約一ケ月正座が出来なくなり
初めて続けて道場の稽古を休んだ。
そしてそのまた翌月、本部道場で初めての審査受審。普段の道場内での組手や
合宿の交流試合でさえも十分厳しいと思っていたが、初めて見る5人組手で次々
と倒されのた打ち回る先輩達を見た時はそれまでの人生で感じたことのない恐怖
で一杯になり、心底「とんでもない所に入門してしまった。」と空手を始めたこと自体
をちょっと後悔したりもした。
「早く黒帯になりたい」等と言うこと自体がとても甘すぎる考えで、どうやら茶帯になる
ことすら無理かもしれない。黒帯等夢のまた夢と本当にそう思ったものだった。
空手歴22年と言っても物凄い実績と強さを身に着けている先輩方には遠く及ばず、
ただ辞めずにコツコツ継続して来ただけで相変わらずどこか頼りない。本当につくづく
何もかもまだまだな訳だが人生自体がそろそろ残り少なくなって来た。まずは健康第
一で少しでも長く空手を継続出来る様これからも頑張るつもりだ。
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