今日はまた

冷たい雨の一日。昨日はとても良い天気だったのに、予定していた外での作業も
出来ず何だか一日損した気分だ。

さて、週末土日にに行われた新極真会の全日本大会は、島本雄二選手が2度目の
優勝とのこと。その他の入賞者にも概ね年代の若い選手が入賞者として並び、ベテ
ラン勢では山田選手が入賞｡そして、昨年王者の落合選手や第一回ＪＦＫＯ大会の
重量級優勝の山本選手が共に敗退するなど、新たに注目すべき若手選手の台頭
も見られた様だ。

空手は武道だが試合はやっぱり格闘技的要素が強いので、身体的条件に秀でた
（勿論それだけではないのだが・・）若手選手の活躍が目立って当然なのだが、今回
の全日本大会にもまた先月の全北陸大会でも、俺と近い年代や俺より年長の選手が
果敢にこうしたハイレベルな一般部の試合に挑戦している姿があり、とても感銘を受
けた。

年に一度、地元で一般部の体重別大会に参加させて頂き、その都度ボコボコにされて
いる自分を思うととっても情けなくなったりもするが、人生残り少なくなって来たことでも
あるし、精々自分もコツコツ稽古を積みながら引き続き出来る挑戦をして行きたいもの
だなぁと思っている。

身体的な衰えを武道に本来ある独特の技術により克服し、こうした試合等にも生かせ
ればいいな・・・等とも常々考えてはいるが、誰にとってもそれはなかなかに難しいこと
だろうと思う。俺ごときにそうそう易々とは出来ることではないだろうが、諦めずに追求
して行きたいところだ。

武道の世界にも様々な情報がものすごいスピードで飛び交う昨今、凄い技術を持つ
達人や先生方の情報にも事欠かない訳で、俺も長年そうした情報に踊らされていた
面があったと思う。

とは言え様々なメディアで紹介されているそれらは、言うならばそのそれぞれの人が
出した「模範解答」であって、実はそれを導き出す過程にこそ重要な要点が沢山ある
様に思う。だから、一般公開されたそれら「模範解答」を目にしたりまたは直接教わる
機会が幸運にもあったとしても、そこに行き付く過程の様々細かな要点が分からない
ままだと、せっかくの教えも「そうなんだ・・」と何となく納得するか、分かった気になった
だけで何にもならずにお終いの様な感じがする。

色々考えると結局は自分自身で様々試行錯誤しながら「自得」するしか無いのだろう。
そういえば、試合等のテクニックを見てもやっぱり本当にすごいと思う選手のそれは、
概ねいつも全くのオリジナルだ。

自分のオリジナルが残りの人生で何時か出来るかどうか分からないが、せめてそんな
境地を目指しつつ頑張りたいところだね。