道路テッカテカで雪もしんしんと降ってたので今日は1日雪摸様かと思って
いたら何と晴れて来たではないか。何だか得した気分!屋根の雪もどんどん
溶けている感じだし、街中の積雪もいくらかでもしぼんでくれると良いんだ
けどね。当初昨シーズンより少ないと思われた今シーズンの積雪だが、どう
やらトータルすると既に昨シーズンを上回っているとの事。どおりで市の指
定する雪捨場はどこもほぼ限界に近い。本当にもうたくさん・・。

さて、ここからは昨日に続きまた俺の昔話。同級生の事はまた今度にして
ファンキーで〇ンキーな先輩達の話の続き。

拳法部の3・4年生の先輩達と例の2年女子の3人は皆物凄くお洒落だった。
今思えば皆ファッション誌そのままの様な姿だったが、誰もが良く似合って
いて多分センスも良かったのだと思う。俺も含めて1・2年生の男子は当初服
装には余りこだわりの無い人が多かった感じなのだが、先輩達から毎回容赦
なくダメだしされるおかげで、個人差はあるが皆少しずつ服装に気を遣う様
になって行った気がする。まあ、悪く無い影響だったと思う。

そして、何とも意外な事に、先輩達は総じて皆とっても稽古熱心だった。
その風貌から最初は俺もとっても不安だったのだが、最初の稽古ですぐに
それが分かり安心した。

もともとこの拳法では胴体に胴防具を付け手に10オンスのグローブ着用で
の組手(ここでは柔道の様に「乱取り」と言っていた)の試合と2人(たま
に3人の場合もあったが・・)一組で殺陣の様に約束された技を出し合い
採点法で競う「演武」の部門があった。だが俺が入学する数年前からこの
「乱取り」の試合や練習等の事故で関東圏の大学では不幸な事に死者が出た
りして全国的に大問題になり、この「乱取り」形式での試合は徐々に余り行
われなくなっていたのだが、そこはまだまだ血気盛んな大学生・・稽古の中
では勿論どんどん行われていた。

俺は田舎の道場だったので人前で演武をする機会も無ければ演武試合のため
の稽古も実はそれまで全然やった事が無かった・・2段なのに・・。

大学での最初の稽古では演武以前に基本的な突き蹴りや体さばきの動きから
して皆物凄くキレイでカッコ良かった。同じ団体の拳法だから同じ事をして
いる筈なのに、本当に見た目が全然違うのだ。正直かなり驚いた。それまで
やってた動きは一体何だったのかって位・・。先輩達の演武練習もそれはそ
れは見事の一言だった。聞けばこのレベルでも東北大会では予選突破が中々
難しいとの事。それを聞き更に驚いてしまう程、先輩達の動きは当時の俺に
は素晴らしいものに見えた。

「乱取り」の方も稽古では防具無しが多く、少しだけ極真ルールに似た感じ
でいつもやっていた気がする。当時普通の拳法のルールだと「しゃもの喧嘩」
みたいに見苦しくなる事が多かったのだが先輩達の場合その乱取りでも案外
皆動きはキレイだったと思う。

そんな訳で「2段」という事で入部した訳だが、最初から学ぶこと満載で
すごく遣り甲斐を感じた。先輩に技を聞かれて教えたりって事もたまにある
にはあったが・・。

ところで拳法の世界では道着の上はともかく下は脛の真ん中あたりまでの
長さの、丁度ステテコみたいな感じのズボンが当時の標準だったのだが・・
お洒落な先輩達がそんなのを黙って着る訳が無い。皆上衣よりもワンサイズ
上のズボンを注文して着用しており、極真道着まで長くは無いが、何とか
見られるレベルのシルエットになっていたと思う。

だがそれが出来るのは3、4年生だけの特権で2年生以下は道着のバラ注文禁止。
皆短いズボンを我慢して着用し3年生になるのを待っていたものだ。

俺は住んでいるところが田舎過ぎてオフィシャルの拳法着を持っておらず、
上下共伝統派の空手着だったのでズボンは普通に長かったのだが誰からも
何も言われなかった。勿論俺も短いズボンは嫌だったから、後日拳法着に
買い替えた時も、武道具店で別途空手着の下を買って合わせてたっけ。

そう言えばその頃から拳法の道着にも純白生地のものが出始めていた。
元々の拳法着は極真と一緒で未晒し生地だからアイボリー。それはそれで
丈夫だし徐々に良い感じの風合いが出てくるものなのだが、お洒落な先輩
達はやっぱり純白道着を好んで着用していた。

で・・その純白道着も注文出来るのは3年生から・・。2年生以下は標準の
アイボリー道着。皆が懸命に漂白剤に浸け置きをして白くしてたっけ。

でも、ある時俺が先輩に新しい道着を注文すると・・何と頼んだ号数の
純白道着が届いた。先輩曰く「2段は特別だから白にしといたぞ」・・・。
2年生と同級生の視線が一斉に刺さって来た。気を遣ってもらった訳だけど
意外にそんなこんなが多々あって・・3年になるまでは色々居心地悪かったり
もしたのよ実は・・。ちょっとだけ・・苦い思い出・・。

では・・今日の昔話はこんなところで終了。
つづく・・かどうかは気分次第だな・・。

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