その昔・・・

まだ今の仕事の業界に入って間もない頃、友人の一人に「調査士」と
言ったら・・「探偵」と間違えられた事があったが、実は時々人探し
のため聞き込みをしたり・・本当に少しだけだが探偵の真似（？）の
様な事をする事が必要になる時がある。

土地の測量の際はその周辺地権者、そして官地（道路・水路等々）の場合は
その財産の管理を担当するお役所の担当者の、それぞれ立会確認を受けなけ
ればならない事は以前も何度か書いたが、会津の場合意外と既に仕事もしな
くなり、日中も普通に家にいるというご高齢の方が結構多い。こうした方々
の場合皆時間も十分有るため「ゴネられない」限りは概ねすんなり立会確認
をしてもらう事が出来るのだが・・問題はそこにその土地を所有する人やそ
の関係者（家族・親戚等）が誰も住んでいない時。

通常は住所地と名前から電話帳で番号を調べて電話してみるのだが・・電話
帳に載せていない人もたまにいる。今回がこのパターンだった。そして住所
地にある家を訪ねると・・広い敷地に大きな家が２軒あるが・・何だかどち
らも人気が無く、呼び鈴を鳴らしても一向に反応は無い。

現地は三軒の貸家でこのどこにも所有者の関係者はいない。そこで借家人に
大家さんの事を教えてくれと聞いてみた。すると大家さんは既に何年も前か
ら入院しているらしく今は息子さん夫婦が管理しているとの事だが会った事
も無いし電話番号等も分からないとの事。

次にまたこの方のお隣にお住まいの方にお隣の方について聞いてみた。ここ
でも借家人の証言と同程度の事しか分からない。ただ、どこにお勤めかは不
明だが夫婦共にお勤めで日中はいないが、夜7時以降であれば奥さんは帰宅す
る様だ、という有力証言があった。

と言う事で今回急ぎの仕事でもあり昨夜の稽古はマツキ先輩達にお願いして
先方に会いに行った。土日になるらしいが何とか快く立会にも応じてもらえ
そうだ。

遅れて稽古に行くと、ダイスケ君が基本の最後かと思われる「円形逆突」を
やっていて新人テツヤ君にも詳しく教えてくれている所だった。そう言えば
俺はテツヤ君にこの技教えて無かった！助かったよ。

家の道場は黒帯が多いから俺がいなくてもこうして何の問題も無く稽古が
進んで行くのだが、やっぱり俺が遅れて行った事で稽古全体が何となく締ま
らない感じになってしまったかもしれない。皆、本当に申し訳ない・・。

まあ、決してそうちょくちょく有る事では無いので勘弁して下さい。