今日で

10月も終わり。昨日たまたまミキオ先輩に電話してみたら忘年会の話題に
なったり・・まあそろそろそんな時期だね。ホントに今年も後少し・・。
忘年会その他諸々も色々考えちょっとずつ段取りしたいと思っている。

昨日久々に休会中の兄妹に会ったと書いたが､今日は出先で大分以前の
体験教室に参加してくれた方と久々に再会した。残念ながら空手の方は
始めては下さらなかった訳だが・・。その人は現在も空手も武道もやって
いない人なのだが、筋力トレーニングで常に鍛えており素晴らしい体を
している・・本当は是非やって欲しかったのよ・・。でも、なぜか話題
は武道の技に関する事になりしばらく立ち話。ちょっと不思議な感じだ
ったが・・思いがけず実のある会話になった気がする。

そもそも武道の「技・技術」というものは誰かに教わった事を必ずしも誰も
が身に付けられるものでは無いのではないかと思っている。「同じ技」と
思っても人が変われば各々皆違って当然の様にも思う。努力を積み重ねて使
える様になった技でも外見上はＡさんのそれとＢさんのそれは同じ技に見え
ても実は既に異なる工夫などその他にもいろいろあるので実は違う技と言え
るのでははないかと思うからだ。

そして「技」は魔法では無いので一度身につけば何もせずともずっと使える
というものでも無いと思う。ある古流柔術の大家の話を本で読んだが、そん
な方でさえも生涯独特の鍛錬で体を練り鍛え、常に創意工夫を怠らなかった
そうだ。

つくづく我々には稽古して来た事を検証する場があって本当に幸せだと思う。
少なくとも武道の「技」は実際の戦いの中で使う事が出来て初めて意味をなす
ものと思うからだ。しかし、そうなるまでの段階で各々の創意工夫や他の武道
のエッセンスを取り入れる事もそれはそれで意味はあると思うが・・。

「実際に戦ってみないと何も分からない」という考えが元で大山総裁が創始
したこの空手の試合ルールも、現在は総合格闘技等の出現もあり当初程過激
なイメージは無くなった感じはするが、稽古して来た事を実践し検証する場
としてはとても厳しいけれどとても適した場だと思う。

実際に戦ってみると技術は勿論体力的な要素もとても重要だと分かる。
何もしてなくても元々強い人ってのも確かにいるし、他のスポーツや武道関係
の素養のある人もいる訳で、例え空手自体は始めて間も無くても戦ってみると
結構強くて驚かされる事も多々ある。

そういう意味からも今回の世界大会チャンピオンの塚本選手の偉大さがすごく
良く分かる。・・・世界チャンピオンに２度もなっている時点で既に普通の
人ではないのだから・・当たり前と言えば当たり前何だけどね・・・。