雨降りの

梅雨らしい一日・・今日は一日南会津のお役所内での仕事だった。
天気がいま一つだと室内だけの仕事も悪くないね。

昨日はまあまあの天気だったのでまた外で測量作業をしていたのだが・・。
測量の基準にする点と点を測ってから計算してつなげる作業。その点間が
街中としては結構遠く３００メートル程度あったので測量機械を立てたまま
移動したりで少しの時間測量機械を道路上に立てたまま放置していた。
まあ、通常いつもそうなんだけどね・・・。

測量の機械は石突きみたいのが地面に着く方の先端についた三脚の上に縦長の
カメラの様なものを載せる形になる。それを点の中心に正確に合わせて固定し
機械本体を水平にするのだ。そしてターゲットに照準を合わせてボタンでレー
ザーを照射し距離も計測できる様になっている。
ところが昨日のその時間は・・・とんでもない珍客に機械を襲われてしまった。

それは学校帰りの一年生の集団だった。ちょっと目を離した隙に機械を５人位
が取り囲んでいる。皆普段見慣れない不思議な「物体」に興味深々・・・。
「おーい・・触るな・・・」と叫びながら駆け寄ると・・・時・・既に遅く・・
三脚の足それぞれに小さい足を掛けながら・・・とても元気に・・・
「さわってないよーっ！」
・・・おい・・その足は何だ・・。機械を見ると・・見事傾いている・・。
まだ外は全然明るい日中なのに・・あっという間に目の前が暗くなった。

ああ・・・小一時間かかってやった作業も・・また最初からやり直し・・・
一人落胆する俺に子供達の容赦ない質問攻め・・・「これなに」「何してるの」
しまいには「俺にもその望遠鏡覗かせて」と周りで数人がジャンプし始め・・
挙句の果てには「あんた泥棒だろう・・怪しい姿だ・・」・・ガキパワーが
無意味に炸裂してしまいもはや収集がつかない。ついでにガキの人数増えて
来たし・・・。

諦めて三脚ごと機械を持って退却したのだが数人の見るからに「〇ソガキ」
がまだついて来る・・。仕方がないので精一杯怖い顔を作って
「さっさと家に帰れ！」と少しだけ大きい声を出した。
しかし、何せ迫力ゼロの俺だから・・効果はいま一つの感じだが・・・
しばらくしてようやく家路についてくれた。
で・・最初からやり直し・・。
長いことこの仕事をしているがこんな目に会ったのは初めてだ。
次からは現場近くの小学校に児童の下校時刻を確認しておくべきかな・・。