生まれて初めて・・

面接する側を経験した。月末から始まる地図整備の仕事で来て
もらう女性のパートさん募集のためのものだ。この仕事をとり
まとめるリーダーが中心になってパートさんの採用もするのだ
が、皆が個々に仕事を持つ身の土地家屋調査士なので日替わり
の交代で2日間の面接を引き受ける事になったのだった。

しかし、当初メンバー中最年少でも有る俺は雇用側の威厳が
なくなっても困ると思い「私には無理です」と断り続けていた
のだが・・・当日朝に急用が入ってしまった方がいたため本当
に急遽面接官として参加することになった。

勿論初めての経験な訳で・・どうしていいのか分からない。
リーダーからは「適当に聞きたいことあったら聞いていいよ」
等と言われても・・・どうすればいいんだー・・・。
当然そんな即席に出来るわけも無く・・口数少なく終始自分な
りに精一杯の人物観察に努めた。

皆一様に緊張の面持ちで事務所に入ってくる訳だが、正直こっ
ちもすごく緊張してるわけで・・それを悟られないようにしよ
うと思ったら・・余計に緊張した。

どうしていいか分からず無表情で履歴書を見ている俺の姿は来
た人の目にはどう映っただろうか・・？偉そうに見えただろう
か・・・。

どの方もいろいろな資格も持つ優秀な方ばかりだったが、俺の
担当の最後に来た人は、何と首都圏の大企業の元人事担当との
事・・・。リーダーと一緒に唖然としてしまった。年齢は俺よ
り上だが・・とても真面目そうで優秀な方だった。何でもあち
こちの面接を色々受けたが皆不採用との事。ホントカヨ・・・。
信じられなかった。

それにしてもこれまで何度もここにも書いているが、実年齢よ
り若く見えるのは本当に良し悪しだ！俺を見て明らかに表情が
変わった人も数人いたからだ。ホッとした顔をしたり・・何だ
か急に態度が変わったり・・やっぱり俺は来るべきでは無かっ
たのだとつくづく思った。
第一俺は人様を評価させて頂ける様な人物じゃない。
まあ・・色々と勉強にはなったが・・・。